インド紀行 vol.9
1月1日(6日目)
大晦日も元旦もすっかり忘れていたのは、悪夢の一夜のせいばかりでなく、インドでは新年を迎えて特に大騒ぎするでもなく普段と変わらない。
午前中はホテルで休み、起きるともうお昼になっている。お腹は大丈夫そうだ。
夜11時過ぎのフライトまで、お土産を買ったり、のんびり過ごす。
名残を惜しみつつ空港で解散し、デリー経由で日本へ。
デリーでの乗り継ぎが1時間半あるので余裕だと高を括っていたのだが、空港が巨大で、乗り継ぎのためのチェックに手間取り、出国審査のフロアに着いたのが搭乗時刻5分前であった。しかも長蛇の列ができている。待っていては乗り遅れる、心臓がバクバクする。インド人係員に時間がないことを訴えても却下される、時間はどんどん過ぎる。もうなりふり構わず、何人もの係員に涙声で頼んでやっとのことで通してもらい、バッグをつかんで搭乗口にダッシュ!もう喉がカラカラ、嫌な汗びっしょり。まだ搭乗口ははるか先だ。すると、血相を変えて走る私をANAの係員が見つけて「Tokyo?」と問う声が!ああ、これで帰れる。無事に飛行機に乗り込んだ時は安堵のあまり涙が出たのだった。(完)
by mamemamecafe
| 2019-01-11 18:43
| 旅日記